【着物の文様】☆古来からよく使われてきた伝統的な柄について☆

by スタッフmusubi

吉祥文様

吉祥文様とは、縁起がいいとされる動植物や物品などを描いた図柄のことを言います。特に東アジアで多く愛用されているようです。多くは晴れ着や慶事の宴会などの調度品などにあしらわれ、普段使いの品物にもよく見られますが凶事には使われません。その中でも着物によく使われる柄をいくつかご紹介します。

『鱗 (うろこ)』

「鱗」文様は、三角形を交互に並べて連続させた文様です。
三角形は厄除けの柄といわれており、蛇をはじめ、生き物の鱗は身を守るためのものであるため護身用の品物によく用いられています。
世界各地に見られる文様ですが、日本では古墳や埴輪の装飾、武士の羽織や能の衣装にも用いられてきました。三角形を3つ合わせた「三つ鱗」は北条家の家紋としても知られています。

鱗柄の入った着物↓セパレナ着物SK197 

鱗柄の夏着物↓セパレナ着物SK136セパレナ着物SK137 

『七宝(しっぽう)』 

「七宝」は仏教用語で、金・銀・水晶・珊瑚・瑠璃(るり)・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ)の7つの宝のことです。多くの輪が四方に広がることから、「しほう」→「しっぽう」となまって「七宝」の字が当てられたといわれています。円形が永遠に連鎖し繋がるこの柄には、円満、ご縁、調和などの願いが込められ「人の御縁や繋がりは七宝と同等の価値がある事を示している柄」でもあります。また、子孫繁栄の意味も込められています。

七宝柄のお太鼓帯↓セパレナお太鼓帯ST012 

七宝柄の着物↓セパレナ着物SK247

『市松(いちまつ)』

「市松」は、2色の違う正方形を交互に並べて構成される文様です。
連続する四角形が途切れずに続くことから「繁栄」や「事業の拡大」を意味します。江戸時代中期の歌舞伎俳優・佐野川市松(さのかわいちまつ)がこの文様の袴を愛用していたことをきっかけに、「市松」と呼ばれるようになりました。
東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムもこの文様がモチーフにされたことは記憶に新しいですね。

市松模様のお太鼓帯↓セパレナお太鼓帯ST023 

市松模様の着物↓セパレナ着物SK196セパレナ着物SK221セパレナ着物SK234

市松模様の浴衣↓セパレナ浴衣SY159 

『雪輪(ゆきわ)』

雪の結晶をモチーフにしたこの可憐な文様は、6つのくぼみのある円形という形で表されています。
雪は昔から、その年の豊作を約束する吉祥とされたため、「雪輪」文様は「豊作」や「豊かさ」という意味で使われます。「雪輪」の中に、鶴亀や植物など、他の縁起のよい文様が描かれることもあります。冬ならではの柄かと思われがちですが、夏の着物や浴衣にもよく用いられます。暑い夏だからこそ、涼しげなモチーフを身にまとい視覚から涼しさを得るという昔からの工夫です。

雪輪模様のお太鼓帯↓セパレナお太鼓帯ST065

雪輪模様の浴衣↓セパレナ浴衣SY135 セパレナ浴衣SY121セパレナ浴衣SY139

 『麻の葉(あさのは)』

麻の葉模様は、正六角形の対角線によってできる六つの正三角形の重心と各頂点を結ぶことによってできる星形文で、形が麻の葉に似ていることから、この名がつけられたと言われており、植物をモチーフにした植物文様ではありません。麻は生命力が強く、手をかけなくても4ヶ月で4メートルにもなるほど。真っ直ぐ、大きく、早く育つことから「健康」「成長」を意味する文様として、子供の着物や魔除けとしてのお守りに頻繁に施されます。また、歌舞伎では女性の登場人物が身につける鮮やかな衣裳でおなじみの文様です。

麻の葉模様の浴衣↓セパレナ浴衣SY314セパレナ浴衣SY317セパレナ浴衣SY187

 『矢絣(やがすり)』

「矢絣」は、矢の上部につける鳥の羽を表した文様です。まっすぐ進み、的を射る矢は古くから縁起物として用いられてきました。江戸時代以降は射た矢が戻ってこないことから「出戻らないように」という意味も込めて、矢絣の柄の着物を花嫁に持たせることもあったそうです。

矢絣模様の着物↓セパレナ着物SK175セパレナ着物SK199セパレナ着物SK044セパレナ着物SK008 

矢絣模様の浴衣↓セパレナ浴衣SY059

  

今回ご紹介したもの以外にもまだまだたくさんの吉祥文様があります。お気に入りの模様を身に着けて運気を呼び込んでみてはいかがでしょうか?ぜひ楽しんでみてくださいね!

 


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